経営革新等支援機関
金子経営コンサルティング事務所
代表 金子 雅紀
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■ 従業員の教育をしたい
主として社員向けに教育した場合におりるものです。概ね、カリキュラムや人数を中心に計画を立てて教育訓練を実行し、終わったら支給申請するパターンです。
教育関連は今、最も受けやすい助成金といえます。種類も多く、正社員向け、契約社員向け、派遣社員向けや障害者の方等、受けられる種類も多いのです。しかし、計画を立てて教育を行い、幾多の変更を行い、支給申請に至るには結構長丁場になり、提出する書面も比較的多く、仕組みもまちまちです。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 非正規社員を正社員に登用したい
契約、派遣、パートタイマー等、非正規社員が正社員に昇格した場合におりるものです。おおむね計画書や規定を出したのち、非正規社員を雇用・昇格させ、その後支給申請するパターンとなります。
この助成金は、全般に正社員と非正規社員のギャップが大きくなっていることがポイントです。具体的には、キャリアアップ助成金(正規雇用等転換コース)では、労働契約期間の違いの他に賞与の有無と、月給と時給の違い、昇給の有無等が要件となっています。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 雇用の安定を図りたい
既存の雇用を守り、もしくは再就職を容易にする措置をした場合の助成金です。オイルショック以来の古い助成金で、日本経済が不況になった時に何度も雇用を守ってきました。
雇用調整助成金は、2008年のリーマンショック以来、活用されてきましたが、近年その役割を終え、要件が以前の厳しいものに戻りました。衰退分野の雇用を守るより、それらの人材を重点分野へ移転しようという政策の流れが出ています。雇用調整助成金に代わって労働移動支援奨励金を拡充して、重点分野への労働移動を促進しようというのです。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 育児休暇取得に対応したい
育児休暇を取り、その代替要員を頼む、短時間正社員の制度を設ける等の措置に支給されるものです。
育児関連は、女性重視の、政策的に力を入れている助成金です。キャリアアップ助成金の短時間正社員コースと重複するコースもあります。多くの助成金で就業規則の育児休業規定が絡み、育児休業が終わっても会社を去らないことが重要です。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 高齢者の雇用に対応したい
高齢者のための安全・衛生等に関する措置や定年延長、もしくは高齢者の新たな雇用についての助成金です。
既に会社にいる高年齢者向けの助成金は、継続雇用の引き上げ等の措置もあり、政策課題を達したとして、尻すぼみになっています。ただ高年齢者の雇用は、人口減少社会に鑑みて支援措置は十分残っています。民間の職業紹介事業者を介して雇用することも可能になる等、受給可能性は広がっています。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 雇用環境の改善を図りたい
喫煙室の分離や残業の削減、時短やテレワーク等、雇用環境の改善を推進した場合におりる助成金です。
職場意識改善助成金は、達成率で設備投資の費用の支給率が変わる独特のものです。その他の助成金も定率で助成金が出るものが多いのです。しかし助成金の対象になる制度や設備投資の基準、申請のタイミング等が複雑で、制度自体もよく知られていないところがあります。
どちらかというと、テレワーク・コースの方が、限度額や人数も多い方が受給額も大きく、大きな会社向けです。労働時間等設定改善推進助成金は、業種によっては緩和の措置が図られています。受動喫煙防止対策助成金は多少の拡張をしましたが、まだ助成率が低い点が、利用率が上がらない原因となっています。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 雇用の管理を図りたい
雇用管理制度として、諸手当や賃金制度等を入れ、賃金の上昇、効果が出た場合におりる助成金です。
中小企業労働環境向上助成金は、協同組合又は中小企業の雇用管理改善の助成金で、雇用管理措置の後、賃金が上昇することがポイントです。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 建設業の雇用管理の改善を図りたい
建設関連の事業所で専門的な教育、雇用管理や環境の改善を図った場合の助成金です。
建設関連の専門的な教育をはじめ、雇用管理制度や、都道府県の枠を超えた広域の訓練、宿舎の設置等にも関係する助成金です。建設関係の組合や作業機器のメーカー等も勧めています。人材育成支援助成金やキャリアアップ助成金等、他の助成金の支給申請を並行する必要がある場合もあります。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 障害者の雇用に対応したい
障害者の方の雇用の福利や設備投資等におりる助成金です。
障害者に関するものは、そのための設備投資から、雇用はもちろん、重度障害者向け、またはその支援員に至るまで助成金が設定されています。雇用そのものより、いかに社内にその体制を作るかが問題のようで、当局も体制作りの相談と実施に支援の重点を置いています。
ただ、障害者雇用納付金制度に基づく各種助成金には、要件を満たしても選抜されるコンテスト方式のものもあります。
代表的なものとしては、以下のものがあります。
■ 地方限定の助成金の活用したい
創業や雇用が少なく、賃金も少ない地方限定の助成金で、助成金により地域が指定され、それに基づいて適用されます。
地方については震災関連も含め、全国のものより手厚い助成金が設定されています。創業関連で雇用する場合の助成金は、現在はなくなりましたが、地域雇用開発助成金等は、特定の地方で今でも残っています。
最近は中小企業最低賃金引き上げ支援対策費補助金(業務改善補助金)が国の施策もあり、受給しやすくなっています。
代表的なものとしては、以下のものがあります。