南三陸町防災庁舎、保存へ
7月1日、南三陸町の企業支援のため、同町を訪問いたしました。
写真は、東日本大震災の津波で鉄骨だけとなった南三陸町の防災対策庁舎で、被災の象徴として訪れる被災地ツアーの人々の祈りを捧げる姿が絶えません。
防災庁舎は、3階建てで、高さは12メートルですが、津波は屋上にまで達し、町職員ら43人が犠牲になりました。
町では、解体か保存かで意見が分かれ議論となっていましたが、このほど庁舎の管理を2031年まで県に委ね、震災遺構として当面残すことになりました。
被災地ツアーは、人口流出が続く南三陸町にとっては大きな観光資源となっており、その象徴としての防災対策庁舎の保存は、住民の6割が当面必要と判断した結果です。
それにしても、嵩上げ工事等で大型ダンプが行き来する光景は、いつまで続くのでしょうか。避難した住民がまた故郷に戻り、以前の地域社会を取り戻す日が早く来てほしいと願っています。