JR常磐線の運転再開
12月10日に運転を再開したJR常磐線を利用して福島の相馬まで行って来ました。
JR常磐線の相馬~浜吉田間(約23キロ)は、東日本大震災で被災し運休していましたが、5年9カ月ぶりに鉄道でつながるようになりました。
再開区間のうち、山下駅など津波で流失した3駅は、内陸側へ最大約1.1キロ移転するとともに、山下、坂元両駅を高架化し、新地駅は盛り土でかさ上げしています。
新地駅の記念式典には安倍首相が出席し、「新地駅は復興のシンボル。駅とともに町が見事に復興し、多くの人が訪れてほしい」と述べ再開を祝ったと報じられています。
11時過ぎに仙台駅を出発した2両編成の列車は、浜吉田駅を過ぎたあたりから1車両10人位と乗客の数もぐっと少なくなり、そのまま約1時間で相馬駅に到着しました。
海側の車窓からは、整地された土地が広がりを見せ、その中に建物がわずかに点在している光景が続き、かつて眺められた海はまったく見られませんでした。
来年10月には、宮城県南部のこの沿岸地域をコースとした「第1回東北・みやぎ復興マラソン」(フルマラソン)が開催されるそうです。全国の多くのランナーに復興の進む被災地の姿を見てもらいたいと思っています。
かさ上げされた新地駅から眺む光景
到着した相馬駅構内