「クイーンズ駅伝」観戦
毎年宮城県で開催される第37回全日本実業団対抗女子駅伝を観戦してきました。
今年は、スタート直後の松島海岸駅と中野栄駅、そしてゴール会場の仙台市陸上競技場の3カ所を移動しながらの応援です。
コースは、ほぼ仙石線に沿って設定されているため、仙石線を利用して各ポイントにスムースに移動できます。
また、仙石線からは時折選手が走っている様子が遠くに眺めることができ、近くからの応援とは違って新たな発見でした。
松島にはめったに降り立つことはないため、選手が通過するまで時間があっため、地元の食堂で早い昼食と松島湾の観光をし、束の間の休息を楽しみました。
ゴール会場には、既に各実業団の多くの応援者が全国から詰めかけ、応援合戦を繰り広げていました。
実業団に所属する選手は、年1回の晴れ舞台で、この日のために毎日厳しい練習を続けており、いわば次年度も契約を更新されるかどうかの査定の日でもあります。
毎年、多くの選手が去り、そして新人が入部してくる状況にあり、選手生命は決して長くはありませんし、給与も一般のOL並みと聞いています。
それにも関わらず、今の瞬間を精一杯のパフォーマンスにより走る姿には感動すら覚えます。
個人が世界で戦うためには、日本独特の駅伝は不要だ、ガラパゴス競技だから廃止すべきだという声も聞かれますが、決してそうは思いません。
個人競技ではつらくなったら棄権すればいいことでも駅伝ではそうはいきません。チームのために時には脱水症状になり、ふらふらになりながらもタスキをつながなくてならないこともあります。
チームプレーに徹するその懸命さが日本人の気質に合い感動を呼ぶのでしょう。
今年の駅伝は、レースの内容以外にもいろいろと考えさせられる観戦となりました。