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南三陸町の「復興祈念公園」が一部開園


東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の中心部で整備が進められている「復興祈念公園」の一部が12月17日に開園したので訪れてきました。

震災で800人以上が犠牲になった南三陸町では、この「震災復興祈念公園」を被害が大きかった中心部に整備していましたが、公園全体のおよそ6ヘクタールのうち1.2ヘクタールが完成したことから開園を迎えたものです。実に広大な公園です。

高さが20メートルほどある「祈りの丘」の頂上に設置された石碑の中に遺族の了解が得られた804人の犠牲者の名前が記された名簿が納められています。

公園内には職員など43人が犠牲になった旧防災対策庁舎があり、工事のため3年前から立ち入り禁止となっていましたが、今回の開園で庁舎の全景が見える近くの場所まで行けるようになりました。

震災から8年9ヶ月を過ぎますが、犠牲になられた方々のご冥福をあらためてお祈り申し上げます。

祈りの丘頂上に設置された名簿安置の碑

「いま、碧き海に祈る 愛するあなた 安らかなれと」

震災遺構となっている防災対策庁舎

「復興祈念のテラス」の碑文にはこう書かれています。

「小学1年生だったあの日、この目で見たものは、まだ私の中で鮮明に生き続けている。

どうかこの町が大好きだったあの日のように活気と人々の笑顔であふれる街になりますように。」

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